去りゆく後輩
昨日、かつて同じ部署で一緒に仕事をした後輩から電話があった。7年くらい苦楽を共にした。
「私、今日がこの会社での最終出勤日になります」と。「今までお世話になりました」と。
これからのこと、今までの思い出、一緒に取り組んだ仕事のこと、たくさん伝えたいことがあったのだが、うまく言葉にできなかった。
「引っ越すのか?そうか、東京か」「また東京出張の時は連絡するよ。ご飯食べよう」ありきたりのことを言って通話は終わった。
私は今の会社に大学卒業後に入社し21年もの時間を費やした。後輩も19年の時間を費やした。
今朝、いつもより早く目が覚めて、この文章を書いている。もうすぐ朝食を食べ、いつも通りに出勤することになる。
最終出勤日から一夜明けた今、去りゆく後輩は、どんな朝を迎えているのだろうか。新しい朝なのだろうか。