北海道の日々

転勤で移り住んだ北海道の日々の記録

永遠のゼロ 映画

 レンタルで鑑賞しました。原作は読んでおりません。

 

 原作を読んでいないので仕方がないのですが、おじいさんのルーツをたどる青年とその姉、家族など登場人物の設定がいまいち分からないままに話は進んでいきました。はてなマークが解決しないままにストーリーは展開し、映画の世界にのめり込むという事はできませんでした。原作を読んでから見るようにということですね。ストーリーには追い付けませんでしたが、昭和の名優達の演技は円熟の域で迫ってくる物があり、台詞にも重みがあり響くものがありました。

 

 終戦後、70余年。私のおじいさんも戦争へ行って帰ってきてくれました。おかげで今、私はこうして生きており、日々の生活を送っています。

 

 日々の暮らしには、公私ともども大なり小なり悩みも湧いてきますが、戦争に行った人たちや、その後の日本の復興に尽力した人たちの事を思うと些細な事で愚痴をこぼしているのもカッコの悪いことだなぁ、と。また反面、貧しくともがむしゃらに前を向いて走った当時の時代の熱量に憧れたりもします。

 

 私のおじいさんは既に亡くなってしまいました。もっと戦争の事、たくさん聞いておけばよかったと後悔していますが、それでも少しは話を聞いて戦争は大変なことだと子供の頃に刷り込まれて育ちました。おじいさんと一緒にお風呂に入った時に見た、機銃掃射で打たれたふくらはぎの弾痕は今でも脳裏に焼き付いています。

 

 果たして、戦争経験者の身内がいない今の若い世代の人は、太平洋戦争についてどれくらいの知識や情報を持っているのかわかりませんが、この作品をみることで、昔、日本はアメリカと(および世界と)戦争をして、大変な事になったということを認識するだけでも価値があるのでは、と、思いました。

 

 戦争を賛美することには賛成できませんが、第二次大戦のことを少しでも長く後世に伝える意味で映画は役割を持っているのではないでしょうか。

 

永遠の0 Blu-ray通常版

永遠の0 Blu-ray通常版

  • 発売日: 2014/07/23
  • メディア: Blu-ray